🌈互いの命を尊ぶ~男性戸籍を得て17年目の音楽家 敦賀ひろきと語り合おう

 

2023年3月4日(土)18時30分から札幌エルプラザにて開催した敦賀ひろきさんの講演会は、やむにやまれぬ気持ちから企画して、開催まで3週間と時間がなくて不安だらけでしたが、参加くださった皆さまと素晴らしい時間を共有することができました。

会場は、知ろう、学ぼうとする姿勢と互いを尊重する思いにあふれた人が醸し出す暖かい空気に包まれ、講演会とは話し手と聞き手が創り上げるものだということを感じることとなりました。

この場でも改めて、お話をしてくださった敦賀さんと参加してくださった皆さまにお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。m(_ _)m

物心ついた頃から性別違和のあった敦賀さんは、いつか母を悲しませることになる。だから、それまでは母が喜ぶことをしておいてあげようと思っていたそう。
しかし、戸籍訂正のための法律ができ、ガイドラインに沿った手術のできる医療体制が整ってきたこともあり、親が生きているうちは受けないだろうと思っていた性別適合手術を東京都の特別区職員だった38歳の時にまるで何かに導かれるようにして受け、男性戸籍を得たと言います。
借り物だと思っていた身体はやっと心に近づきましたが、それで終わりとはせず、その現状を社会、周囲と折り合いをつける努力を日々惜しまなかったそうです。

また、マスコミに大きく取り上げられたこともあって、隠しておこうとした両親の知るところとなりますが、その渦中、意に反して両親を傷つけ、また子どもを守ろうとする親の愛情、その愛の形に自分自身も傷ついてしまう場面が幾度となくあったそう…。
手術による身体への負担はもとより、一番苦しまれたのが家族や社会との軋み、相克でした。

「万物は振動でできている」という敦賀さん。
私たち人間は、誰もがそれぞれエネルギーを発していて共鳴し合いながら生きています。
共に振れない時、それは不協和音となるのでしょう。

性的指向や性自認、性同一性は個性の一つに過ぎません。
その個性を個性と認められずに家庭の中で、社会の中で美しい音を奏でることが出来ないというのは、とても残念で悲しいことだと思います。

敦賀さんは男性戸籍を得ていますから、そのまま男性として埋没して生きていくこともできます。
しかし、そうはせず、こうした講演活動を継続していくのは、幼少期より長く自分という存在について悩み考えする中で、自分を受け入れ、自らプラスの振動を出していくことの大切さを知ったから。
プラスの振動で、自分を通して互いを尊重することの大切さを多くの人へ伝えることが自分の役割「僕も誰かのアライだと思うから」と話してくれました。

私たち一人ひとりが自分自身を受容し、プラスの振動を出力できたら、私たちの住む街に住む人々の間に美しいメロディーが流れるのではないかと思いました。

誰もが当たり前のこととして正しい知識を持ち、互いを尊重できるように教育を充実させていくことが求められます。全ての人の尊さと存在の価値の重さは平等ですが、人はみな同じではない。
一人ひとり違うからこそ尊いのです。

LGBTQに対する差別・偏見は、性のあり方の多様性を否定することです。
性的指向や性自認、性同一性は個性の一つですから、さまざま色々でもいいことを社会全体で認められるようにアライを増やしていきたいと思います。

なぜなら性的マイノリティと呼ばれる人たちだけが多様なのではなく、すべての人の在り方が多様であるからです。一人ひとりの性を大切にする環境をつくることは、誰もが生きやすい社会創りの大切な基礎となるものです。だから、性の多様性は命の問題なのです。

講演の後は、敦賀さんから弾き語りを1曲プレゼントいただいて、共に魂が震える瞬間を味わいました。
正に「万物は振動でできている」その瞬間を共有したと思います。
そして、私とのクロストークと参加の皆さまからの質問に答える時間も設け、和やかで充実した夜となりました。

 

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